審査


賃貸契約の入居審査は「いつ」「誰が何のために」する?


まず賃貸契約の入居審査はいつ誰が何のために行うのかを知っておきましょう。

入居審査の目的を押さえておくことで、落ちることがないように事前の対策も立てやすくなります。

ここでは下記の2項目に分けてご説明していきます。

• 入居審査はいつ行う?

• 入居審査は誰が何のために行う?

入居審査は「賃貸借契約締結前」に行われ、ここで落ちる人はその後の契約までたどり着けません。

結果が出るまでには早くて1~3日、遅くて1週間ほどかかることもあります。

入居審査の一般的な流れは下記のとおりです。

1. 不動産会社による書類の確認

2. 家賃保証会社による審査

3. 大家、管理会社による審査

4. 審査結果の報告

また審査を行うのは「貸主(大家)」「賃貸管理会社」「家賃保証会社」の3者であることが多いです。

入居審査は、「安心して物件を貸せる人物か」を見極めるために、主に下記の点から審査を行います。

• 家賃滞納の可能性がないか

• 近隣トラブルを起こす可能性がないか

家賃の滞納が発生すると、大家や不動産会社の収入に大きな影響をあたえます。

また、近隣トラブルは空室の発生につながることが多く、空室の期間は家賃が発生しないため、「貸主(大家)」と「賃貸管理会社」にとっては避けたい状況です。


賃貸契約の入居審査には何が必要?


• 入居申込書…勤務先、勤務先住所、業種、年収、勤続年数、連帯保証人などの情報を記載

• 住民票

• 残高証明書…口座預金額の証明

• 収入証明書…契約者本人&連帯保証人どちらも必要で、主に源泉徴収票を提示

• 印鑑登録証明書…契約者本人&連帯保証人どちらも必要

• 身分証明書…契約者本人&連帯保証人どちらも必要(運転免許証やマイナンバーカードなど)


入居審査で重視される4つのポイント


入居審査に通る確率を高めるためには、入居審査で「重視されるポイント」を把握しておくことが重要です。

ここでは、入居審査で重視されるポイントについて、より具体的に下記の4つのポイントを解説します。

• 職業

• 収入

• 連帯保証人

• 人柄

それぞれ説明していきます。

入居審査で重視されるポイントの1つが「職業」です。

職業が公務員や大手企業の正社員などであれば「収入が安定している」と判断され、入居審査に通りやすくなります。

反対に、水商売や夜の仕事をしている場合は「収入が不安定である」や「昼夜逆転の生活が騒音トラブルにつながりやすい」と見なされ、大家に入居を敬遠される傾向があります。

入居審査で重視されるポイントのもう1つが「収入」です。

収入については、下記のような点がとくに見られます。

• 家賃は収入の1/3以内か? 

• 貯金などの資産はどれくらいあるか

• クレジットカードの信用情報に傷がついていないか?

家賃保証会社によっては、クレジットカードの滞納履歴がある時点で審査に通らないので注意が必要です。

「連帯保証人を付けられるのか」も入居審査で重視されるポイントです。

連帯保証人がついていると、家賃滞納が発生したときに入居者に代わって家賃を請求できます。

連帯保証人を付けられない場合は、家賃保証会社の利用を求められることがあります。

職業や収入と同じくらい「人柄」も重要な審査項目です。

トラブルを起こすかもしれないと判断された場合、部屋を借りられない可能性もあります。


賃貸の入居審査に落ちる主な「理由と対処法7つ」


続いては賃貸契約の入居審査に落ちる主な「理由と対処法7つ」を見ていきましょう。

「もうすでに落ちてしまった・・・」という方も、次の物件を申し込む際の対策になります。

「これから入居審査を受ける」という方は、自分に当てはまる要素がないか、今できることはないかチェックしておきましょう!

お伝えする内容は下記の通りです。

• 収入と家賃が見合わないから

• 借金があるから

• なんらかの滞納歴があるから

• 収入や生活が不安定な職業だから

• 同居人との関係性が懸念されるから

• 勤続年数が短いから

• 人間性を見てトラブルを懸念されたから

それぞれ解説していきます。

まず1つ目は「収入が家賃と見合わないから」という理由です。

「家賃は手取り収入の3割が目安」といわれており、収入に対して家賃の割合が高いと審査に通りにくくなってしまいます。

手取り収入の3割未満の家賃で物件を探すようにすると良いでしょう。

2つ目は「借金があるから」という理由です。

大家さんや賃貸管理会社の入居審査においては、車やカードのローンなどの借金が落ちる理由になることは少ないです。

審査が厳しい家賃保証会社だと稀に「借金があるから」という理由で落とされます。

3つ目は「滞納歴があるから」という理由です。

今までに下記のような滞納歴があると「支払い能力が低い」と判断されてしまいます。

• 家賃

• ローン

• クレジットカードのキャッシング

• 奨学金

主にクレディセゾンやエポスなどの「信販系」の賃貸保証会社では個人信用情報を審査されるため、信用情報が影響します。

また「LICC系(全国賃貸保証協会)」の加盟会社による賃貸の入居審査では、過去の家賃支払いに関する記録が共有されてしまいます。

この加盟会社の利用が連続していて、かつ滞納歴がある方は落ちる確率が高くなってしまうのです。

4つ目は「収入や生活が不安定な職業だから」という理由です。

賃貸契約の入居審査において、落ちる理由になりやすいのが職業です。

「収入が不安定」と判断されやすい職業には下記のようなものがあります。

• 開業したてのフリーランス、個人事業主

• フリーター

• 無職

• シングルマザー

一方で、長期間勤めている正社員の方は収入が安定していると判断され、審査に通りやすいでしょう。

また水商売や夜に働く仕事をしている人は、収入面だけでなく、生活リズムが不安定なので騒音トラブルを懸念されることが多く、審査に落ちる確率が高くなりやすいといわれています。

5つ目は「同居人との関係性が懸念されるから」です。

これは複数人で賃貸に住む方に多く見られます。

よくあるのは同棲、友人同士のルームシェアで入居審査に落ちるケースです。

カップルの同棲やルームシェアでは、早めの段階で契約解消をする確率が高かったり、騒音トラブルにつながる可能性があったりするので落ちやすくなります。

反対に夫婦の場合は、生活面や契約期間の面においても信用を得られやすくなります。

6つ目は「勤続年数が短いから」という理由です。

転職後や、新卒で就職して間もない時期には、まだ収入が不安定だと判断されることが多いです。

7つ目は「人間性を見てトラブルを懸念されたから」という理由です。

近隣トラブルは、空室の発生から家賃収入がなくなることにつながるので、大家としても避けたい状況です。

不動産とお話しするときでさえ、その印象や立ち振る舞いは賃貸の大家さんに共有されます。

態度や印象が悪いと、入居後のトラブルを懸念されて審査に落ちる確率が上がるのです。


賃貸物件の入居審査に落ちる確率が高い人の特徴


最後は賃貸物件の入居審査に落ちる主な理由を踏まえて、一般的に入居審査に落ちやすいといわれる人の特徴をご紹介します。

• 収入に対して家賃の割合が高い人(目安は手取り収入の3分の1未満)

• 勤続年数が半年未満の人

• 水商売の仕事をしている人

• 開業したての自営業やフリーランスの人

• フリーターの人

• 20歳未満の人

• 同棲やルームシェア目的の人

賃貸物件の入居審査に落ちる確率が高いのは「収入に対して家賃の割合が高い人」や「水商売の仕事をしている人」といわれていますが、水商売の仕事をしているからといって物件を借りられないわけではありません。

反対に上記の項目に当てはまらない場合でも、マイナス要素が多ければ多いほど審査に通らない可能性が高くなります。

入居審査に落ちる確率が高い特徴をもつ人は、物件を探すときから不動産業者に相談しておくことがオススメです。


賃貸の入居審査に落ちたときの対処法6選


もし賃貸の入居審査に落ちてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

ここでは賃貸の入居審査に落ちたときの対処法として、下記のものを解説します。

• 預貯金を示す

• 収入の安定した人を連帯保証人にする

• 家賃保証会社を変えてもらう

• 親族に代理契約してもらう

• 物件を探しなおす

• 問題を解消してから物件を探しなおす

それぞれ解説していきます。

「家賃の1~2年分」の預貯金があれば、貸主側に示したうえで再度申請してみましょう。

たとえば、家賃8万円の物件に申し込むのであれば、96~192万円程度の金額です。

「十分な支払い能力がある」と判断され、審査に通る可能性があります。

生活に影響がなさそうであれば「家賃6~12か月分」の前払いを提案すると、審査に通る確率を上げられます。

連帯保証人が「定年退職した親」や「友人」だった場合、支払い能力に疑問をもたれ、審査に落ちていた可能性があります。

その場合は、連帯保証人を「より収入の安定した人」に変えて、再度申請してみましょう。

貸主側は「継続して家賃を支払えるか?」という点を重視します。

貸主側の不安を解消するためにも、連帯保証人は収入の安定した親族が望ましいです。

家賃保証会社には大きく分けて、下記の3種類があります。

• 信販系

• LICC系

• 独立系

「信販系」や「LICC系」は審査が厳しい傾向にあり、「独立系」の家賃保証会社は比較的審査に通りやすい傾向にあります。

「信販系」や「LICC系」の審査で落ちたのであれば「独立系の家賃保証会社に変更して再度申請できないか」を相談してみましょう。

賃貸の入居審査に落ちたときの対処法として「親族に代理契約してもらう」という方法があります。

代理契約とは「実際に住む人とは違う人の名義で賃貸契約を結ぶ」ことです。

代理契約をするケースとしては、下記のような状況の人が多いです。

• 収入がない

• 滞納履歴がある

• 未成年である

親族であれば誰でも代理契約できるわけではありません。 

「父母」「兄弟」「祖父母」など2親等以内だと不動産会社や大家も納得しやすいでしょう。

代理契約をする場合、契約者の収入や資産が審査の対象になるので、安定した収入やある程度の資産が必要になります。

審査に落ちた物件に再度申し込むのは、人によってはハードルが高い場合があります。

賃貸の入居審査に落ちた場合は、速めに頭を切り替えて「審査に通りやすい物件から探しなおす」のもオススメです。

「審査に通りやすい物件」には下記のようなものがあります。

• 家賃が手取り収入の1/3以内の金額である

• 空室期間が長い

• 繁忙期(1-3月)を過ぎても空室の物件

• 連帯保証人不要の物件

職業が水商売であれば「水商売OK」と明示されている物件から、同棲やルームシェアが目的の人なら「同棲、ルームシェアOK」と明示されている物件から部屋を探してみましょう。

急ぎでなければ「問題を解消してから、部屋探しをはじめる」という方法もあります。

「審査に落ちやすい問題をもっている」という自覚があれば、その問題を解消してから部屋探しを再開した方が、審査に通りやすくなるからです。

問題の解消としては、下記のようなものがあります。

• 年収が上がるまで働く

• 副業をはじめる

• 収入の安定した職業に就く

• 勤続年数が半年以上になるまで待つ

• 借金を完済する

• 滞納歴が消えるまで待つ

• 貯金をしておく